概要 エンボディメントケアは、パトリシア・べナーのケアリング理論を前提として開発した、糖尿病患者へのヒューマン・ケアリングアプローチの看護実践モデルです。 知と行為の働きにとっての基盤としての身体を主軸に、糖尿病患者の身体に根ざした知を引き出すケアをエンボディメントケアとして構造化しました。エンボディメントとは、思考と行為と感情を一体としてケアリングを体現することであり、その看護実践のプロセスで、看護師自身がケアする自分を意識し、患者の元に居合わせ、ともに喜び、信頼することを体験します。そして患者は、このケアを通して新たな体験が促され、思考と感情と行為が一体となった気遣いの実践を取り戻し、安定したwell-beingな状態になっていきます。 現在私たちは、糖尿病患者へのエンボディメントケアの4つのコアとなるケアのプロトコールの精錬と実践を行いながら、共にエンボディメントケアを実践するコミュニティーの形成を目指し、定期的にワークショップを行っています。 |
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エンボディメントケアの4つのコア コアⅠ:『あいまいな体験に輪郭を与えるケア』 ①感覚に働きかける ②見ていなかった足をみる ③全身をくまなくみる ④ライフヒストリーを聴く |
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コアⅡ:『身体の理解を深めるケア』 ①身体の変化を理解可能なものにする ②身体の手入れにより回復の可能性を伝える ③身体の変化としてとらえた生活の体験を理解可能なものにする |
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コアⅢ:『身体への信頼感を取り戻すケア』 ①新しい対処法を体験する ②よくなっていく身体に出会う |
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コアⅣ:『新しい対処法が身につくケア』 ①生活に取り入れた対処法について相談する ②生活状況に応じて対処方法を調整する ③生活している個人を認める |
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プログラムは、6回のワークショップを通して、エンボディメントケアの知識・技術を伝えるとともに、webページを通しての双方向のコミュニケーションで継続的なフォローアップを行います。 平成22年度から、エンボディメントケアを核としたケアの技能を伝播し、実践家を養成する教育プログラムとして、検証のための研究を始めています。 |
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平成23年度エンボディメントケアワークショップを開催します。開催要項についてはPDFファイルをご覧下さい。参加申し込みに関しては、ワークショップ参加申し込みより、登録をお願いいたします。皆様のご参加をお待ちしております。 メンバーの方はメンバーページへからお入りください。 |
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